アメリカに0対43で完敗 5位決定戦でフランスと対戦へ
現地時間7月13日(日)※日本時間14日(月)、クウェート王国クウェート市で開催されているアメリカンフットボール U-19 世界選手権大会 2014が行われ、U-19日本代表がアメリカ代表と対戦し、0対43のスコアで敗れました。Bブロックに属するU-19日本代表は、アメリカ、メキシコ、ドイツと同組。1勝1敗1分でメキシコ代表と並びましたが、総失点差で同組3位となり5位決定戦へ回ることになりました。5位決定戦は7月15日。日本代表は、Aグループ3位だったフランス代表と顔を合わせます。
なお、この試合のU-19日本代表ゲームMVPには、7.5タックル、1インターセプトを記録した主将のLB山岸 明生(関西学院大学2年)が受賞しました。
U-19日本代表 山嵜 隆夫監督(大阪産業大附属高等学校)
アメリカを目標にしてやってきた。アメリカと試合ができることが楽しみで光栄で嬉しかったし、そういう意味では本当に良い経験ができた。
(アメリカの印象について)素晴らしいチームだった。残念ながら今の日本代表では手も足も出ない。憧れのチームに相応しかった。ただし、50年後には必ず勝ちます。
大橋 誠アシスタントヘッドコーチ
アメリカは強かった。予想よりスピードがあると思った部分もある一方で、スクリメージの攻防は互角以上に戦っていた。攻守で体を張って勇敢に戦っていた。
(敗因について)色々な意味でフィニッシュができなかった。良い形を作るも点を取りきれなかったり、ボールを取りきれなかった。
U-19日本代表 LB山岸 明生(関西学院大学2年)
今日までずっとこの日の試合を目標にやってきました。実際にアメリカとやってみて実力の差がありましたけど、もう一度このレベルと戦いたいと思いました。個人的にはインターセプトできてチームに貢献できましたけど、もっとレベルアップする必要があると思いました。
ゲームサマリー
3試合連続でコイントスに勝利した日本はこの日もレシーブを選択。しかし、自陣20ヤードから始まった攻撃はスリーアウトアンドアウト。敵陣28ヤードからの相手攻撃は、ファーストダウンを1回更新されるが、相手反則もありフォースダウン2ヤードとなる。ここでアメリカは、フォースダウンギャンブルを選択。3ヤードパスを成功させ、さらに日本の反則もありファーストダウンを更新する。再び日本は、自陣35ヤードでフォースダウン13ヤードに抑え込むが、アメリカは再びギャンブル。すると、日本は35ヤードのタッチダウンパスを決められ、先制点を許してしまう。
続く日本は、タッチバックで再び自陣20ヤードからの攻撃。WR廣吉 賢(立命館宇治高3年)が9ヤードラン、RB西村 七斗(立命館大学1年)が11ヤード走り、ファーストダウン更新。さらに、西山 雄斗(立命館大学1年)がWR近江 克仁(立命館大学1年)へ15ヤードの、TE青根 智広(関西大学1年)へ5ヤードの、鈴木オリバー理央(立教大学1年)へ23ヤードのパスをそれぞれヒット。敵陣24ヤードまで侵入する。しかし、RB西村のランを挟んだ後のプレイで、タッチダウンを狙ったQB西山のパスがエンドゾーン付近で無情のインターセプト。日本は同点機を逃してしまう。
第2Qに入ると、アメリカはインターセプトでつかんだチャンスをタッチダウンにつなげ、リードを14点に広げる。続く日本の攻撃はスリーアンドアウト。自陣25ヤードからの守備では、10ヤードランを許した後のサードダウン10ヤードでタッチダウンパスを再び決められる。ツーポイントコンバージョンも決められて0対22とされる。
追い上げたい日本だが、QB大内 勇(関西大学1年)がサックされるなどボールを進められず。自陣6ヤードからパントを蹴るが、これをアメリカはパントリターンタッチダウン。日本は29点差とされてしまう。さらに、次の攻撃でも65ヤードパントリターンタッチダウンを許し、日本は前半で36点のビハインドを背負う。
前半のうちに1タッチダウンだけでも返しておきたい日本は、敵陣26ヤードに攻め込むが、フォースダウン1ヤードでQB大内のパスがインターセプト。試合は、0対36のアメリカリードで折り返す。
第3Q最初のアメリカのドライブをパントに抑えた日本。自陣18ヤードから始まった攻撃は、QB大内がサードダウンで15ヤード、18ヤードのパスをそれぞれ通し敵陣45ヤードまで侵入。しかし、ここから攻撃が続かず、相手に攻撃権を渡してしまう。それでも、主将のLB山岸 明生(関西大学2年)がインターセプトして攻撃権を奪取する。
このチャンスを得点に結び付けたい日本だったが、スリーアンドアウト。両チーム無得点のまま第4Qに突入する。
第3Qから続くアメリカの攻撃で自陣2ヤードまで攻め込まれた日本は、第4Q最初のプレイでタッチダウンを許して0対43。何とか一矢報いたい日本だが、アメリカの牙城を崩せずそのまま敗れた。
敗れた日本は1勝1敗1分。この日ドイツ代表に35対7で勝利したメキシコ代表も1勝1敗1分。しかし、勝率が並んだ場合の順位決定方法で総失点が適用され、日本の総失点は87点。対するメキシコの総失点は80点。よって、メキシコが日本を上回り3位決定戦に進むことになった。
順位決定戦のスケジュールは以下の通り。
※日時は現地時間。
※都合により、5位決定戦、7位決定戦の時間が変更となりました。
7月15日(火)
5位決定戦 20時
日本対フランス
7位決定戦 23時
ドイツ対クウェート
7月16日(水)
3位決定戦 20時
メキシコ対オーストリア
優勝決定戦 23時
アメリカ対カナダ