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【U20世界選手権】日本代表が豪州をランと守備でねじ伏せ大勝


国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)主催のアンダー20(U20)世界選手権が、カナダ・アルバータ州エドモントンで6月22日(現地時間)に開幕した。今大会は日本の他、カナダ、米国、オーストリア、パナマ、ブラジル、オーストラリアの7カ国8チーム(※カナダが2チーム)によるトーナメントで優勝が争われる。

U20日本代表はクラークスタジアムで行われた一回戦で豪州と対戦。50対6の大勝で準決勝進出を決めた。

U20日本代表は最初のシリーズこそTDを狙ったパスをインターセプトされたが、以降はランで試合を支配。2回目の攻撃機会にRB蓑部雄望(立命館大2年)とRB漆原大晟(立命館大1年)が好ゲインを連発してゴール前に迫り、第1Q6分56秒、蓑部のTDランで先制した。

さらに、先制TD直後のオーストラリアの攻撃機会に、DL阿部剛希(法政大2年)がLOSを割り込んでファンブルフォースしたボールをDL藤森元章(日本大2年)がリカバー。ゴール前10ヤードからのチャンスを作り、9分10秒にRB漆原がTDランにつなげた。

第2Qは守備がチャンスを作り続けた。オーストラリアが自陣深くでパントスナップをミスしたことにより、U20日本代表はセーフティーで加点。3分8秒のQB小林伸光(日本大2年)からTE矢作一颯(法政大2年)への17ヤードTDパスは、DB酒井麻陽(関学大2年)がインターセプトで作った敵陣17ヤードの好位置が起点となった。

前半を23対0と大きくリードしたU20日本代表は、後半に入っても勢いを保ったまま攻め続けた。

後半最初にオーストラリアが投げたロングパスをDB武中虎汰朗(立教大3年)がインターセプト。攻撃機会を得たU20日本代表は第3Q2分11秒にQB小林からWR加島禅(関学高3年)へのロングTDパスで加点(トライのキックは失敗)。さらにDB白井快(日本大2年)のハードヒットで弾き出したボールを押さえて得た敵陣48ヤードからの攻撃機会にはQB菊地慶(法政大2年)を起用。TE太田明宏(東京大3年)へのパス、漆原のラン、WR/RB内川誠(セントトーマスモア2年)へのパスでゴール前に迫り、6分20秒にRB後藤駿虎(近畿大2年)のTDランにつなげた。後藤は8分15秒にもTDを挙げる活躍だった。

その後、オーストラリアのロングパスに対し、カバーしていたDBが転んでしまうアクシデントで1TDを許したU20日本代表だが、第4Qには内川をRBで起用して時間を消費しながら前進。8分22秒に内川のTDランで50対6とした。ゲームMVPにはRB蓑部が選出された。

日本は現地26日に開催される準決勝に進出。パナマを86対12で破った米国と対戦する。

■公式記録
【訂正版】2024 IFAF U20 – Japan vs Australia

【試合後コメント】
■大橋誠監督
この後の挑戦権が得られることが一番大切だったので、自分自身としてはホッとしたというのが正直なところ。(選手たちは)最初は緊張している感じも見られたが、攻撃が最初にいいドライブができたことで落ち着き、それを見て守備がいいプレーをしてくれた。早いタイミングでエンジンがかかってくれたのが良かった。OLは体を張るというテーマを体現してくれた。守備はブリッツをたくさん使ったわけではないが、スピーディーな動きをすることでプレースピードが上がった。(4日後の米国戦に向けて)元々優勝するには北米のチーム、米国、カナダを破らないと難しいという話をし、準備をしてきた。今日の試合でバグも課題も出たので、それを教材としてより完成度を高めていきたい。

■ゲームMVP RB蓑部雄望(立命館大2年)
オーストラリアは体も大きく強そうだったので、試合前は結構ビビっていたのですが、最初のプレーでパスを受けて結構走れたので自分のプレーをすればいけると思ってプレーしました。OLは皆、すごく押してくれたのですごく走りやすかったです。米国は強いと思いますが、自分が走ってチームを勝利に導けるようにしっかり頑張りたいと思います。勝てたのは嬉しいのですが、個人的なミスもあったので米国戦に向けて修正していきたいと思います。


【ラン7回50ヤード1TD、パス3回捕球38ヤードを記録しゲームMVPを受賞したRB23簑部雄望】