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日本代表について


 日本フットボール界における日本代表の活動は、本場米国との交流を柱に、日本で初めてアメリカンフットボールの試合が行われた1934年の翌年である35年に開始した。この年にはなんと米国遠征を敢行。こうした先人たちのフットボールに懸けた情熱は戦後の活動に受け継がれ、在日米軍チームとの交流に始まり、71年にユタ州立大学が来日して以降、頻繁に米国大学が来日するようになるなど発展していった。日本フットボール界はその交流のたびに本場の技術や根本理念を吸収し、日本代表の活動とともに向上していった。
 世界的にフットボールの普及が加速し始めた20世紀末からは、1999年と2003年に開催された国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)主催のシニア世界選手権で日本代表が連続して頂点に立つ栄誉に輝いている。07年に日本で開催された第3回大会では、ついに本場米国が初参戦。日本代表にとって敗戦の歴史であり続けた米国との戦いは、優勝決定戦という大舞台で実現した。試合はオーバータイムまでもつれたものの、最終的に日本は20-23で敗れて3連覇を逃した。日本代表は11年にオーストリアで行われた第4回大会は初めて決勝進出を逃して3位、15年に米オハイオ州カントンで行われた第5回大会では米国にグループリーグと決勝でともに敗れ、準優勝だった。
 日本代表の活動は各世代へと幅を広げており、2009年から2、3年ごとにIFAF主催のU19(19歳以下)世界選手権が開催され(09年の第1回は世界ジュニア選手権として開催)、U19日本代表の最高成績は3位。同大会は24年にはU20(20歳以下)世界選手権に衣替えし、若き日本代表が世界の頂点を目指している。また、14年から世界大学選手権が開催されており、大学日本代表はこれまでの3大会で2位、3位、3位の成績を挙げている。
 フラッグフットボールでは、グラブなど単独チームが日本を代表して出場していたIFAF主催の世界選手権に、2018年から選りすぐりの日本代表を編成して参加。日本代表としての最高成績は男子が8位、女子が6位だが、女子は22年のワールドゲームズで5位に入ったほか、23年のアジア・オセアニア大陸選手権では初代女王に輝いた。男女ともに追加競技として採用が決まった28年のロサンゼルス五輪を目指して強化に励んでいる。

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