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【U−19】カナダに敗れて2連敗 5位決定戦へ


現地時間7月18日(水)※日本時間19日、メキシコ合衆国メキシコシティーで開催されている第5回IFAFアメリカンフットボール U-19 世界選手権大会が行われ、U−19日本代表がU−19カナダ代表と対戦し、22対28のスコアで敗れました。これで2連敗となったU−19日本代表は現地時間22日に、U−19オーストラリア代表と5位決定戦を行います。

なお、この試合のU-19日本代表ゲームMVPには、QB野沢 研(立命館大学1年)が選ばれました。

この日行われた他の試合では、U−19スウェーデン代表がU−19オーストラリア代表を19対6で、U−19メキシコ代表がU−19アメリカ代表を33対6でそれぞれ下しました。

U−19日本代表 山嵜 隆夫監督(大阪産業大附属高等学校)

(敗因について)

最初のシリーズと最後のシリーズ、自滅するようなミスをしてしまった事、そしてパントのカバーが悪かった事、この2つ。

(フィジカル的に大きな相手に対しどんな準備をして臨んだのか)

相手の方が大きいのは初めから判っている。その体格差を少なくする為にパスを多用することと、ランに関しては低くいく、基本的な事を大事にしている。

(とても良くパスが決まっているように見えたが、それは事前のスカウティングで対策を立てたものなのか、それとも、アジャストなのか。どんな戦略だったのでしょうか)

体格差はどうしようもないので、ライン勝負のパワーフットボールは通用しない。パスプレーに活路を見いだしてやっている。

U−19日本代表 QB野沢 研(立命館大学1年)

(どういう気持ちで試合に臨んでいたのか、精神的なプレッシャーとはどのように向き合ったのか)

メンタル的には厳しい部分もあったが、WRがフリーになってくれるのを信じて、OLが自分守ってくれる事を信じて臨んでいたので、特に怖いという気持ちはなかった。

ゲームサマリー

2大会ぶりのメダル獲得に向けて負けられない日本は、第1Q最初のドライブでパントに抑えられた。すると、カナダに65ヤードパントリターンタッチダウンを決められ、日本はいきなり7点を失う苦しい船出となった。しかし日本は、QB野沢のパスを軸に丁寧にボールを進めると、第1Q8分49秒、ゴール前1ヤードのフォースダウンギャンブルでRB柴田 健人(日本大学1年)がタッチダウンラン。PATも成功させて、試合を振り出しに戻した。

7対7の同点に追いつくも、その後第2Qに2つのタッチダウンを許して、14点ビハインドで前半を折り返した日本。それでも、後半最初のカナダのドライブを無得点に抑えると自陣25ヤードからスタートした攻撃で、QB野沢のパスが面白いように決まる。そして第3Q5分17秒、QB野沢から大谷 空渡(日本大学1年)へ20ヤードタッチダウンパスがヒットした。しかし、PATは失敗に終わり、得点は13対21。

勢いに乗る日本は、続くカナダの攻撃を敵陣ゴール前でパントに抑え込むと、ここでカナダがスナップミス。これがセイフティとなり、日本は2点を追加した。6点差に詰め寄った日本だったが、第3Q10分26秒に15ヤードタッチダウンパスを許し15対28とツーポゼッション差に広げられた。

そして、試合は勝負の第4Qへ。自陣13ヤードから攻撃を開始した日本は、QB野沢のパスなどでファーストダウンを更新して敵陣へ侵入した。そして敵陣25ヤードの第3ダウン10ヤード、QB野沢のパスがインターセプトされるも、カナダの反則があり、逆にゴール前5ヤードへ前進。この好機に、すかさずQB野沢がWR糸川 幹人(箕面自由学園高校3年)へタッチダウンパス。PATも決めて、22対28と再びワンポゼッション差に戻した。

なおも日本は、続くカナダの攻撃をフィールドゴールブロックに抑えて攻撃権を奪取。自陣45ヤードからのドライブに逆転の望みをかけた。フォースダウンギャンブルを成功させてカナダ陣まで侵入した日本だったが、第4ダウン18ヤードのフォースダウンギャンブルが失敗に終わり、勝利への一縷の望みが絶たれた。

敗れた日本は、現地22日に同じく2連敗のU−19オーストラリア代表と対戦。日本に勝って2連勝のU−19カナダ代表は、U−19アメリカ代表に快勝した開催国U−19メキシコ代表と金メダルをかけて決勝で激突。3位決定戦は、1勝1敗同士のU−19アメリカ代表対U−19スウェーデン代表となった。