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【U19世界選手権】メキシコに敗れて初戦落とす


現地時間7月14日(土)※日本時間15日、メキシコ合衆国メキシコシティーで開催されている第5回IFAFアメリカンフットボール U-19 世界選手権大会が行われ、U-19日本代表がU-19メキシコ代表と対戦し、14対31のスコアで敗れました。敗れたU-19日本代表は現地時間18日に、前回王者で2度の優勝を誇るU-19カナダ代表と対戦します。

なお、この試合のU-19日本代表ゲームMVPには、TE水谷 蓮(高槻高校3年)が選ばれました。

この日行われた他の試合では、U-19アメリカ代表がU-19オーストラリア代表を38対0で、U-19カナダ代表がU-19スウェーデン代表を49対6でそれぞれ下している。

U-19日本代表 山嵜 隆夫監督(大阪産業大附属高等学校)


ディフェンスはアサイメント云々ではなくタックルが出来ない。オフェンスは第4ダウンギャンブル、2回とも裏をかいたりせず正面から行ったが力で止められた。それが敗因、今日はブロックとタックルの差、要は弱い。相手が強かった。
(QB野沢がでてきて、ポンポンとパスを決めて3プレーでTDをとった、あのプレーはチェンジアップとしての狙いか)オフェンスは大村に任せているので判らない。
(今日のゲームの印象と、怪我人など出ていないか)
そんなに大きな怪我は出ていない。フットボールの基本はブロックとタックル。その両方が出来なかったので完全に力負けした、完敗だ。
(事前にスカウティングしたのか、その印象。ハーフタイムにどんなアジャストしたのか、2ポイントコンバージョンは用意していたのか)
前回ハルビン大会のビデオをみて研究した。ハーフタイムで話した事は、後半の勝負になる事は判っていたので、ディフェンスはいくら出されても諦めないで頑張ろうと伝えた。

U-19日本代表 TE水谷 蓮(高槻高校3年)


(今日の感想、チームメイトに言いたい事、相手チームに言いたい事)
今回代表で参加して、海外のコーチにも自分のプレーを見てもらいたいと思っていた。その意味でMVPはとても嬉しい。しかしアメリカンフットボールはチームスポーツ、チームが勝てていないので、後の2試合を絶対に勝って日本のフットボールを世界にアピールしたい。
(TD(PATで)についてはどう思ったか)
同じプレーを練習でしたときに球を落としていた。試合でこのプレーがコールされた時、絶対にTDをとってやると思っていた。実際のプレーも良い形になり決める事が出来た。11人で取ったTDだと思う。自身も嬉しかったし興奮した。
(今日の観客の反応、ファンの声援、スタジアムの環境などはどうだったか)
入場の時メキシコチームへの声援がとても大きくて圧倒された。後半くらいから日本への声援も聞こえて来て、もっと頑張ってやろうという気持ちになれた。

ゲームサマリー

日本のレシーブで始まったこの日の試合、日本は自陣20ヤードから始まった最初のドライブで、QB平尾 渉太(関西学院大学1年)がいきなりサックを浴びるなどスリーアンドアウトに終わる厳しいスタートとなった。続くメキシコ陣46ヤードからのメキシコの攻撃では、ファーストダウンを3回更新されてゴール前8ヤードまで進まれた。それでも3度の攻撃をノーゲインに抑え、フィールドゴールに留めた。

先制を許した日本は、自陣27ヤードからの攻撃でランとパスを絡めて着実に前進して敵陣へ侵入した。その後反則やサックなどで後退するも平尾の14ヤードランで第4ダウン1ヤード。Qが代わった最初のプレーでフォースダウンギャンブルを試みるが失敗となり、このシリーズでは逆転することができなかった。

その後の攻撃では、お互いに得点できず。日本は、自陣27ヤードの第3ダウン8ヤードの場面、メキシコのパス攻撃で一気にエンドゾーンまでボールを運ばれたが、メキシコの反則でタッチダウンが取り消しとなった。結局、メキシコはフィールドゴールを狙ったが失敗に終わり、攻撃権は日本へ移動した。自陣22ヤードから攻撃をスタートさせた日本は、QB平尾がWR嘉本 健太郎(明治大学2年)、TE水谷 蓮(高槻高校3年)へ25ヤード、16ヤードのパスを通すなど攻撃が機能して敵陣26ヤードへボールを進めた。そして、この好機にQB平尾がランプレーと見せかけ、左サイドを走っていたTE水谷へのタッチダウンパスを通した。その後のPATが失敗に終わった日本だったが、6対3で前半を折り返した。

しかし、後半キックでスタートした日本は、26ヤードパス、56ヤードランの2プレーで試合をひっくり返された。その後日本は2度の攻撃権を得点につなげられず、逆にメキシコにタッチダウンを許し、6対17と11点差に広げられた。

それでも日本は、自陣35ヤードから始まった攻撃で2本のロングパスを成功させて敵陣14ヤードまで侵入。すると、RB柴田 健人(日本大学1年)の14ヤードランが決まり12対17。さらに2点コンバージョンも成功で3点差に詰め寄った。

そして、勝負の第4Q。自陣41ヤードから始まった日本の攻撃、第4ダウン1ヤードの場面でフォースダウンギャンブルを選択するも失敗に終わった。ここで攻撃権を失った日本は、メキシコにタッチダウンを奪われ、得点が14対24に変わった。続く攻撃をスリーアンドアウトに抑えられた日本は、メキシコの攻撃を止められずに失点。タッチダウンを決められ、リードを17点に広げられた。後がなくなった日本は、自陣20ヤードからの攻撃で敵陣まで攻め込んだが、最後はフォースダウンギャンブルが失敗に終わり、万事休した。