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【U-19】悲願の初優勝目指す山嵜ジャパン、“5度目の正直”なるか!?


U19日本代表チームが、メキシコ合衆国メキシコシティーで行われる第5回IFAFアメリカンフットボールU-19世界選手権大会で悲願の初優勝を目指す。監督は山嵜 隆夫(大阪産業大学附属高校)が5大会連続で務める。

2009年から開催され、2012年からは2年ごとに開催されている本大会。第1回の日本代表は、準決勝で戦前の予想に反してカナダ相手に大健闘。敗れはしたが3位決定戦ではメキシコ相手に最後の死力を尽くして見事勝利。アメリカ、カナダに次いで第3位となった。テキサス州オースティンで行われた第2回では、初戦でフランスを27対6で退けると準決勝では、宿敵カナダと対戦。前半を9点ビハインドで折り返したが、後半に加点するも24対33で敗戦。2大会連続でカナダに敗れ決勝進出の夢を阻まれた。それでも、3位決定戦ではオーストリア相手に、第3Qまで無得点のまま進むも、第4QにQB西澤 凌介(日本大学)が決勝のタッチダウンランを決め、2大会連続で銅メダルに輝いた。

場所をクウェートに移して行われた第3回は、8か国が参加。1次リーグで各4か国のA、Bブロックに分かれて行われた。ドイツ、アメリカ、メキシコと同組となった日本代表は、初戦でドイツ相手に48対20で勝利。続くメキシコ戦では、第3Qまで24対14と優勢に試合を進めた。しかし、山嵜監督が前日に「後半は体力差がでてくるから、第4Qに2本(TD)くらいの差はつけておきたい。先に点を取ってリードしていきたい」と言っていたが、10点差で迎えた第4Qに10点を奪われ引き分けに終わった。そして1勝1分で迎えたアメリカ戦。フットボール大国を相手に0対43で完敗した。1勝1敗1分でグループリーグを終えた日本代表は勝ち星でメキシコと並んだが、総失点がメキシコより多かったためグループリーグ3位となり5位決定戦へまわった。そこでAグループ3位のフランスに30対7で圧勝して5位となるも、初めてメダルを逃した。なお、決勝ではアメリカがカナダを下し、第2回大会の雪辱を果たした。3位はメキシコ。

中国・ハルビン市で開催された第4回では、日本を含めて7か国が参加。ランク上位 4 カ国をグループ A(アメリカ、カナダ、メキシコ、オーストリア)、下位3カ国をグループB(日本、オーストラリア、中国)に分け、それぞれのグループでトーナメント戦を行い、1位〜7位の暫定順位を決める。そして、その順位の4位と5位を入れ替え、再び上位4カ国、下位3カ国で順位決定トーナメント戦を行い、1位〜7位を決定するという方式で行われた。日本は初戦を不戦勝で勝ちあがると、続くオーストラリア戦も42対0で快勝。グループBトップとなり、グルーA最下位のオーストリアと入れ替わり上位グループへ。そこでいきなりアメリカと対戦し、アメリカから初タッチダウンを奪い前半を6対9で折り返す善戦を見せた。しかし、後半は力の見せつけられ、2TDを追加するも20対50で完敗した。さらに続くメキシコにも7対24で敗れて4位に終わった。

そして迎える第5回。日本代表は10日、成田空港から決戦の地メキシコシティーに向けて出発した。今大会はカナダ、アメリカ、メキシコ、日本、オーストラリア、スウェーデンの6カ国が参加する。日本代表の初戦は14日で、開催国メキシコが相手。5大会連続で指揮を執る山嵜監督は出発前に、「今大会ではランを出したいと思っている。今までの大会ではゴール前まで進んでも攻め切れなかった。やはりランが出ないと苦しい。ディフェンスは全体的にレベルが高い。特にDBが良い、期待している。初戦(7月14日)メキシコ戦に賭けたい」と初戦の重要性を説いた。