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【カレッジ】米国に完敗で2勝1敗


6月19日、中国・ハルビン市で行われている第3回FISUアメリカンフットボール大学世界選手権に出場中のカレッジ日本代表は、アメリカと対戦した。開幕2連勝中のカレッジ日本代表だったが、前半で21点のビハインドを背負う苦しい展開。後半早々に3点を返したが、その後は追加点を奪えず、3対42で完敗した。

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第2回大会のアメリカ戦では、試合終了間際に逆転されて金星を逃したカレッジ日本代表だったが、今回も本場相手に白星を挙げることができなかった。カレッジ日本代表は、最初のシリーズで2度のフォースダウンギャンブルを決められるなど66ヤードのドライブで先制タッチダウンを許した。次の攻撃をパントに抑えられたカレッジ日本代表は、アメリカに62ヤードのタッチダウンパスを許し、14点差に広げられた。

なおも第2Q開始早々に36ヤードタッチダウンパスを決められ、スリーポゼッション差にされたカレッジ日本代表。第2Q残り11分43秒から始まったドライブでは、相手の反則でファーストダウンを1回更新したが攻めきれず攻撃権をアメリカに渡してしまう。それでも、次の攻撃で自陣28ヤードまで攻められるが、タッチダウンを狙ったパスをDB荒尾亮汰 (立命館大学)がエンドゾーン内で渾身のインターセプト。しかし、その次の攻撃では敵陣まで攻め入ったが得点を奪うことができず、前半を0対21で折り返した。

後半をリターンでスタートしたカレッジ日本代表は、自陣87ヤード地点から始まったドライブでQB柴崎哲平(早稲田大学)が39ヤード、21ヤードと立て続けにパスを決めるなど敵陣まで侵入。この好機にタッチダウンを決められなかったが、K廣田祐(慶應義塾大学)の46ヤードFGに繋げ待望の得点を挙げた。反撃の狼煙を上げたカレッジ日本代表は、オンサイドキックを成功させて攻撃権奪取。ここでQB柴崎のパスなどでゴール前8ヤードまで攻め込み、第4ダウン5ヤードの場面でフィールドゴールを選択。しかしキックがブロックされてリカバーされると、そのまま73ヤードリターンタッチダウンを決められ3対28とされた。さらにカレッジ日本代表は、次の攻撃でスリーアンドアウトに終わりパントとなったが、ここで68ヤードパントリターンTDを許した。なおもカレッジ日本代表は続く攻撃では、自陣29ヤードでフォースダウンギャンブルが失敗に終わると、その直後の守備で25ヤードTDランを決められ、3対42。39点差となった第3Q残り4分44秒から時計が止まらないランニングタイムになると、その後は両者得点を奪えずそのまま試合終了。カレッジ日本代表は、前回大会の雪辱を果たせなかった。

カレッジ日本代表は、パスで246ヤード獲得と207ヤードのアメリカを上回ったが、ランで16回18ヤードとアメリカの29回224ヤードに大きく水を開けられた。なお、カレッジ日本代表のゲームMVPには、オンサイドキックをカバーしたWRブレナン翼(早稲田大学)が選ばれた。

2勝1敗となったカレッジ日本代表の次戦は6月24日で、大会2連覇中のメキシコと対戦する。