「今のままで通用しない」 強化練習でレベルアップ促す森HC
今年7月、アメリカ合衆国オハイオ州で開催される「第5回IFAFアメリカンフットボール世界選手権アメリカ大会」に出場する日本代表チームは、5月30日、31日に都内のグラウンドで強化練習を行った。
先週に引き続いての強化練習は、ウォークスルー、ウォームアップ、キッキング、スケルトン、チーム練習と先週とほぼ同じ。打倒アメリカを目指すチームは、先週はサイドラインで別メニューだった故障者も復帰するなど、精力的に体を動かした。
それでも、日本代表の森清之ヘッドコーチは練習後のハドルで、「何回も繰り返しなるけど、打倒アメリカでやっていこう。今のままのレベルでは通用しないので」と、さらなるレベルアップを選手たちへ促した。
30日は、米国カレッジの強豪スタンフォード大学でオフェンシブアシスタントコーチを務め、今回の日本代表チームでアシスタントヘッドコーチに就く河田剛氏が合流。「精度はまだ低い」と、プレイの質を高めることを要求した。その一方で、「良い方向には向かっている」と及第点を与えた。
日本代表チームが打倒アメリカを目指すうえで、本場の強さを体感している河田アシスタントヘッドコーチの頭脳は大きな武器。同コーチは、「ダブルスタンダードにならないことが重要」と、指示系統が複数にならないことを最も気にしている。それでも、「(選手から)聞かれたことは答える」と、自身の持っている知識を余すことなく伝えるスタンスでいる。
第1次選考選手は今後、6月3日に55名に絞られる。6月14日の壮行試合を経て、6月15日には最終的に45名の日本代表が選出される。