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学校訪問で国際交流、チームは「だいぶ出来上がっている」


 現地29日、午前中はウプサラ市内の学校訪問をしました。主将のOL服部真明(立命館大学出身)、副主将の高橋伶太(立命館大学出身)、副主将の佐伯眞太郎の3グループに分かれ、服部グループには副主将の池永健人(関西学院出身)とLB林直輝(関西大学)が、高橋グループにはTE吉田一貴とDB神津大地(パロマーコミュニティカレッジ)が、佐伯グループにはQB荒木裕一朗(立命館大学出身)、K有輪七海(日本大学)がそれぞれ一緒にいきました。残りはプールに行く選手もいれば、体を休める選手もいました。

 学校訪問では、スウェーデンの小中学生たちの暖かいおもてなしに選手たちは感動。小学生から質問を受ける場面では、「練習はどれくらいするのですか?」、「アメリカンフットボール歴は?」、「何歳ですか?」といったオーソドックスな質問から、「キャプテンの名前は?」、「(日本代表の)スポンサーはどこ?」といったマニアック?な質問もあり、選手が驚く場面もありました。

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 そして午後14時からは練習。気温9度の寒空で時折雨がぱらつく中、体を動かしました。前日は休みだったため、「体が動きすぎて怪我するといけないので、少し負荷をかけました」とアスレティックトレーナーの吉永孝徳(オービックシーガルズ)さんは、選手のコンディションを気遣う。

 前日には水野彌一監督が、「明日の練習は仕上げとなるんじゃないかな」と話していたように、グラウンドを使ってみっちりと長い間練習できるのはこの日が最後。チームの仕上がりについては、「だいぶスピードもついて出来上がってきているんじゃないですかね」と説明。試合までの仕上げについては、「細かいプレーの積み重ね。見ている限りではパスプロテクションもよくなってきました。段々まとまりつつある」と、最終チェックに時間を費やす予定のようです。

 懸念事項だったオフェンスラインの出来については、「ディフェンスと比べれば、QBとOLはまだ課題はあります。ディフェンスのほうがスピードがあって有利だけど、同じチームでお互いのことを知っていますからね。その点ではディフェンスが有利です。なので、他国とは実際に戦ってみないと分からないですね」と、水野監督はそれほど気にしていない様子です。

 開会式が行われる5月1日まであと2日。試合は5月2日から始まり、日本の初戦であるフィンランド戦は4日13時キックオフ。残された時間はわずかで、水野監督は残りを細部を詰める時間にあてますが、それと同時に「コンディションを整えることが、これからの3日間で大事なことですね」と、選手の体調面を重要視しています。