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【カレッジ】韓国に完封勝利で開幕白星スタート


6月14日、第3回FISUアメリカンフットボール大学世界選手権が中国・ハルビン市で開幕した。カレッジ日本代表は韓国と対戦し、前半終了間際まで32対0と優勢に進めると、降雨中断後に両チームの協議の結果そのまま試合終了。カレッジ日本代表は開幕戦を白星発進した。

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13日午前中に主催者から試合の日程変更が発表され、13日に中国入りしたカレッジ日本代表は、急きょ14日に韓国と戦うことになった。いきなり苦しい船出となったカレッジ日本代表だったが、そんな逆風にも負けず、試合開始からパワー全開だった。第1QにRB高松祥生(関西学院大学)の15ヤードTDランで先制すると、RB川上理宇(日本大学)の13ヤードTDランが決まり、さらに2点コンバージョンも成功させて15対0とリードを広げる。なおも、副主将のRB西村七斗(立命館大学)が9ヤードTDランを決めて加点。第1Qで22対0とした。

第2Qに入ってもカレッジ日本代表は攻撃の手を緩めず。K廣田祐(慶應義塾大学)のFGとRB川上のこの日自身2本目となるTDランで32対0とリードを広げた。そして前半終了2分41秒、雷雨で試合中断となると、そのまま試合終了となりカレッジ日本代表の勝利が確定した。

カレッジ日本代表の守備は、韓国相手に一度もファーストダウンを更新させない鉄壁の守備を披露。パスを0ヤードに封じ込め、ランでも−1ヤードに抑える完勝劇だった。

日本は6月16日、この日の第1試合でアメリカに0対69と完敗した中国が次戦の相手となる。

以下、監督・選手のコメント

<米倉輝監督>

–試合が途中で終了になったことに関して

チーム全体で合わせる練習機会が少なかったため1プレーでも多くすることでコンビネーションを深めたかった。一方、中1日で試合をするタイトなスケジュールからみると体力を温存できたことは大きなメリットだと感じている。

–選手について

RBは全選手を起用でき、TDを挙げることができた。西村はいいランが出せていたが、彼の実力はあんなものではない。次戦以降はより活躍することに期待している。QBはQごとに出場選手を変えたが、田中を出そうとしていたところで中断になってしまった。次戦の中国戦では田中を多めに出すことも考えている。

DLはシリーズごとに交代出場させた。勝負には勝てていたものの、大きな差をつけることができなかったので今後の課題。

キッカー廣田の成果はキックオフでもスコアリングキックでも良い結果を残し、及第点だった。今日はパントキックがなかったが、そこでも活躍できる選手なのでメキシコ、アメリカ戦ではキーマンになるだろう。

WR佐藤はいい働きをしていた。ブレナン、高津佐がいる中で、佐藤の本番強さは目を見張るものがある。

–反則について

今日のミーティングで原因の所在をはっきりさせ、次戦までに修正したい。

<WR2佐藤凱輝>

–WRとして今日の活躍について

自分の武器であるタックルされたら倒れないこと、思い切りの良さを出せた。

次戦も出場機会をもらえたら自分の武器を生かして目の前のプレーを思い切りやるだけ。

–ホルダーとしての活躍

キッカーは慶応大の廣田さんなので安心していた。

スナッパーの井若さんも合宿より精度をあげていたので結果的に全FGを決めることができた。

スペシャルプレーでTDパスを決めることができた。

練習時間が取れなかったが、中学時代にはQBをしていた経験もあったのでそれを活かせた。

<OL 57井若大知>

–試合が途中で終了になったことに関して

日本代表チームなので個人の能力は高いが、チームとしてはまだ未熟。プレー数が少なくなった。経験が少なくなった分、どれだけ焦っているかがポイント。今日よかったことを話すのではなく、ミスをしてしまったことを主将として皆に伝えていきたい。

–日本代表初先発で主将になったことに関して

あまりプレッシャーはない。負けの責任は取らなくてはいけないと思っているが、日本代表レベルの選手の集まりなので、個人の能力はもちろん、離合集散や意識の高さなど当たり前のことをできている選手しかいない。試合になった時に激しいプレーができるように士気を上げることが私の役割。

–国内合宿について

アメリカ、メキシコに勝つという目標のもと、集まった選手なので厳しい場面でも自分が戦況を変えてやると全員が思っていることを感じることができた。お互いを高め合うことが意識させることだけに注力して声をかけた。チームとしてはまだまだなのでこれからまとめていきたい。

–渡航直前での試合変更について

国際大会では試合日程など何が起こるかわからないことが多々起きるということを米倉監督がおっしゃっていたので心構えはしていた。今回の予定変更も想定の範囲内。そのために国内合宿でできる準備はしてきたので覚悟も決まっていた。