【U19世界選手権】運命のアメリカ戦!「一喜一憂して楽しもう」と山嵜監督
現地6日、決勝進出をかけたアメリカ戦を翌日に控えたチームはこの日、午前は体育館でウォークスルー、午後はスタジアムで約2時間汗を流し、16時からミーティングで最終確認を行いました。
U-19日本代表としては、前回に続き2度目となるアメリカ戦。その運命の一戦を前に、武田真一ディフェンスコーディネーター(DC)は、「最初不安はあったけど、戦術とかスキームはみんな理解してきて各ポジションコーチも細かく指示してくれているので精度が上がってきました」と、現状のチーム状況に自信を持っていました。
須永恭通オフェンスコーディネーター(OC)も、攻撃陣の仕上がりに自信を持っています。「ミスも少なくて大分良い形に仕上がっていると思います。QBもある程度固定したので精度が上がってきたと思います」。
アメリカンフットボール発祥国であるアメリカは最難関の相手。アメリカは、過去の3大会では第2回を除いて優勝しています。その強国に対して、武田DCは「スキルポジションの能力はずば抜けて高い」、須永OCも「一人一人が大きくて強いですね」と最大限警戒しています。
そんなアメリカに対しての対策は、武田DCは「数で負けず、1対1を作らせないように色々な工夫をして取り組んでいます」と言えば、須永OCも「19歳以下なのでミスもするのであまり過大評価しないで弱いポイントを攻め続けることが大事だと思います」と、十分に策を練っています。
両コーディネーターが考えるアメリカ戦のイメージは、「大橋ヘッドコーチが言っていたように粘るしかないです。3つで止められるとは思っていないので、粘って粘って一発でやられないようにしたい。粘っていれば何かが起きると思っています。そこに勝機を見出したいです」とは武田DC。須永OCも「まず先制点を取ることが大事。やってみなくては分からないが大きくリードすることは難しいと思います。でも、1本、2本以内にずっとついていって、最後に追いついて逆転するイメージはあります。できれば、3点差以内についていきたいけど、そこはやってみないと分かりません」と“粘り”をポイントに挙げています。
今回のU19日本代表は、各コーチが「一番練習をした」と異口同音に述べるほどの練習量でした。山嵜隆夫監督は、“楽”と“楽しむ”を履き違いないように、ミーティングで選手たちに説いてきましたが、明日の試合に関しては、「(選手たちは)試合で一喜一憂して楽しむ権利がある。持っているものをすべてだそう」と、“楽しむ”ことを許可しました。これは、今回の選手たちが、すごく練習してきたと認めている証。監督自身も、明日の試合が待ちきれない様子でした。
「監督としては楽しみ。やるべきことはやったから、今の日本のレベルがどんなものか知れる。勝てばうれしいし、仮に残念な結果になって日本の現状を把握できるから楽しみな試合。これ以上の準備はできないから、あとは試すだけ」。
運命のアメリカ戦は、7月7日13時キックオフ。勝てば、U19日本代表としては歴史的な勝利となります。