スウェーデンを57対0で下して3連勝
現地時間5月8日(木)※日本時間5月9日(金)、スウェーデン王国ウプサラ市のオスタエンゲンIPで開催されている『第1回アメリカンフットボール大学世界選手権大会』が行われ、カレッジ日本代表がスウェーデン代表と対戦。57対0のスコアで勝利し、3連勝を飾りました。カレッジ日本代表は次戦、5月11日にメキシコ代表と顔を合わせ、勝てば初代の大学チャンピオンに輝きます。
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なお、今大会の主催FISUが選出したこの試合のカレッジ日本代表ゲームMVPには、ラン10回、143ヤード、1TDと大活躍したRB高木 稜(京都大学)が中国戦に続き2試合連続で選出されました。
カレッジ日本代表 水野 彌一監督(追手門学院アメリカンフットボール部総監督)
少しは警戒していたが、ディフェンスが非常に頑張ってくれました。だけどオフェンスに関して言えば、パスがやや強引だった。今日のような出来だとメキシコにはやられるかもしれない。これまでの3試合のようにランプレイだけでは無理なので、どうしてもパスを使う必要が出てくる。もう少しパッシングゲームを上手くやる課題が今日の試合で出てきた。この2日間の練習とミーティングの中でオフェンスコーチが修正してくれると思う。パッシングゲームの課題を克服できるかがメキシコ戦のカギとなる。
カレッジ日本代表 RB高木 稜 (京都大学)
2回も受賞できるとは思いませんでした。特に今日のスウェーデン戦は、ディフェンスが頑張ってくれたから勝てたと思うので、受賞は信じられない気持ちです。自分の実力で走ったというよりも、前回の試合と同様にオフェンスラインの動きだったり、レシーバーのブロックが秀逸でものすごく走りやすかったです。彼らの背中を見て走るだけでした。
ゲームサマリー
レシーブから始まった日本代表は、最初のドライブを敵陣49ヤードからスタート。5つのランプレイでゴール前12ヤード進んだが、ここは攻めきれず。K有輪 七海(日本大学)の30ヤードフィールドゴールで3点を先制する。
続くスウェーデンの攻撃をスリーアンドアウトで止めた日本は、自陣41ヤードから攻撃を開始。RB高木 稜(京都大学)が22ヤードランでファーストダウンを更新すると、RB梅原 駿(関西大学)の2ヤードランを挟み、再びRB高木がボールキャリー。中国戦でゲームMVPを受賞したランナーは35ヤードを走りタッチダウン。日本代表は9対0とする。
日本代表は、再びスウェーデンのオフェンスを止めて攻撃権を獲得。敵陣30ヤードから始まったドライブでは、RB高木の24ヤードランでゴール前6ヤードまで進むと、2つのランプレイを挟んで、最後はQB石内 卓也(関西大学)からTE西脇 惇志(日本大学)へ4ヤードのタッチダウンパスが通り、17対0とリードを広げる。勢いに乗る日本代表は、第1Q残り1分14秒、自陣20ヤードから始まった攻撃で、RB高木が2つのランプレイで12ヤードを進めると、RB梅原が68ヤードのタッチダウンランでさらにリードを広げる。
第1Q終了間際のキックオフでファンブルリカバーして再び攻撃権を得た日本代表。敵陣23ヤードから始まったこの好機で、ランで着実にゴール前10ヤードまで前進。サードダウン9ヤードの場面で最後はRB小形 亮介(明治大学)がエンドゾーンへ駆け込み加点。その後もQB荒木 裕一朗(立命館大学)からWR前田 眞郷(関西大学)への43ヤードタッチダウンパス、QB岸村 恭吾(関西大学)からWR木下 統之(関西大学)への44ヤードタッチダウンパスで追加点を奪い、45対0で前半を折り返す。
第3Qを無得点だった日本代表は、第4Q残り9分50秒にRB小形が5ヤードタッチダウンラン、試合終了間際にもQB荒木からWR鈴木 恵多(立命館大学)への4ヤードタッチダウンパスが通り試合に終止符を打った。日本代表は、パスで143ヤード、ランで253ヤードを稼ぎトータルでは3試合で最多の396ヤードを記録した。