【World Games 2022】現地7月10日いよいよ開幕
『練習の成果を発揮するのが楽しみ』フラッグ女子日本代表WR・C/DB中澤奏子
「練習の成果を発揮するのが楽しみ」フラッグ女子日本代表・中澤
7月7日から15日の日程で開催されているザ・ワールド・ゲームズ2022バーミンガム大会。今大会で初採用されたフラッグフットボールが現地10日に開幕する。
昨年12月、イスラエルで行われたIFAF世界選手権で6位に入賞し、TWG出場権を獲得したフラッグフットボール女子日本代表は現地7日夜にバーミンガム・サザン・カレッジに設置されたアスリート・ビレッジ入り。9日には試合会場となるリージョン・フィールド・スタジアムで公式練習に臨んだ。
最高気温38度。日本以上に蒸し暑い中だったが、日本代表のメンバーは水をかぶりながら、2時間みっちり最終調整を行った。
「私は環境に関わらずたくさん睡眠がとれる方なので、睡眠もたくさんとれて食事もしっかりとれているので疲れはありません。自分が平気な分、他の選手のコンディションを気にかけています」
フラッグ女子日本代表の副将WR・C/DB中澤奏子は、開幕が楽しみでしかたがないという。
大会は8カ国を4カ国ずつA、Bブロックに分けて総当りのリーグ戦を行い、各ブロック1位が自動的に準決勝進出。各ブロック2位と3位がたすき掛けで準々決勝を行って、勝者が準決勝進出となる。
フラッグ女子日本代表は、メキシコ、イタリア、ブラジルと同じBブロック。現地10日の初戦の相手は、昨年12月の世界選手権で2位のメキシコだ。
「昨年12月の世界選手権とくらべて私たちも明らかにレベルアップしています。クラウドファウンディングをはじめ、多くのサポートをしていただいたおかげでたくさん練習ができ、コニュニケーションも含めてチームとして一体になってきている実感があります。メキシコはタイミングがよく合っているチームで、トリッキーなプレーを使ってきます。相手の得意プレーをいかに阻止できるかで、流れが決まると思っています。男子日本代表の皆さんにも協力していただき、対策はたくさんしてきたので、あとは実行するのみ。練習の成果を発揮するのが楽しみです」
中澤をはじめ、フラッグ女子日本代表はこれまで積み上げてきた練習の成果を強敵メキシコに全力でぶつける決意だ。
フラッグ女子日本代表試合日程(Bブロック/時間は現地)
7月10日 17時 対メキシコ
7月11日 16時 対イタリア 20時 対ブラジル
2028オリンピック競技採用に向けて猛烈アピール
TWGはまだ五輪競技として採用されていない競技が、オリンピック競技への採用に向けてアピールする絶好の機会でもある。NFLと国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)と協力して、2028年に開催されるロサンゼルス五輪での競技採用を目指している。TWGでのフラッグフットボール競技の運営はNFLが担当していることでも、その意気込みがうかがえる。
「この大会は、フラッグフットボールがいかにエキサイティングで、競技性が高く、国際的なレベルであるかを、新しい観客に知ってもらうことができます。また、フラッグフットボールがマルチスポーツの環境にいかに適しているか、そして、スポーツとエンターテインメントのコンセプトとして、フィールド内外で私たちが大会にもたらすことのできるすべてを示す機会にもなるでしょう」
IFAFのピエール・トロシェ会長は、性別や体格に関係なく、より多くの人々が楽しめる競技であることを今回のTWGでアピールしたい考えだ。9日の公式練習開始前には、各国男女の代表主将によるグループショットの撮影が行われるなど、今回のTWGは2028年ロス五輪での競技採用に向けた他競技との競争の場ともなっている。
photo&text by Hirobumi Kamimura (JAFA/HUDDLE MAGAZINE)