【フラッグ世界選手権】男子グループH・出場国紹介

フラッグフットボールの世界選手権が今月27日から30日まで、フィンランドのラハティで行われます。大会には男子32チーム、女子23チームが参加。男子はAからHの各組2位までの計16チームが、女子はAからEまでの各組3位までと最も成績のよい4位チームの計16チームが決勝トーナメントに進出します。
大会を主催する国際アメリカンフットボール連盟（IFAF）は公式サイトで、男子で日本が入ったグループHの出場国を紹介していますので、以下に日本語訳を掲載します。

■男子グループH
日本（8）、フランス（9）、クウェート（24）、アルゼンチン（25）
（かっこ内は出場国中のランキング）

男子グループH：トップ10チームの対戦

2024年のIFAFフラッグフットボール世界選手権のグループ分けに使用されたシステムにより、グループHでは世界ランキング9位の日本と10位のフランスが同居し、そこにアジアと南米の挑戦者が組み込まれた。

日本は昨年マレーシアで開催されたアジア・オセアニア大陸選手権のグループステージを快進撃し、最終的に銅メダルを獲得した。日本は男子部門で大会史上初となる得点を挙げ、グループAを5勝0敗の1位で通過した。
女子が金メダルを獲得したことで、日本がアジア・オセアニア大陸の金メダルをすべて得る可能性が高まったかに思われたが、準決勝の相手となったニュージーランドには別の考えがあった。リードするチームが何度も入れ替わるスリリングな展開の中で、ニュージーランドは1タッチダウン差の40－33で日本を破る番狂わせを演じた。
2021年の世界選手権で11位となり、2004年に4位（※）となった日本はアジア・オセアニア大陸の3位チームとして、間違いなくその成績をさらに向上させるために意欲的にフィンランドに向かうだろう。
（※）当時は日本代表として単独チームが出場。2004年大会は中野バグースが出場して4位となった

2000 年代に遡ると、フランスは世界やヨーロッパの舞台で勝てるチームのひとつだった。2002年と04年の最初の2回の世界選手権で銅メダルを獲得したフランスは、05年と07年に欧州選手権を連覇する間の06年に世界選手権のタイトルを獲得した。さらに、08年には3位に入った。
フランスはイスラエルで行われた2021年の世界選手権では5位となった。グループステージでは最終的に優勝する米国に敗れたものの、スペイン、チリ、インドに勝利。準々決勝では銀メダルを獲得することになるメキシコに敗れたが、同じ欧州の強豪であるデンマークとオーストリアを破って5位の座を獲得した。
フランスは米アラバマ州バーミンガムで開催された2022年ワールドゲームズへの出場権を獲得したが、グループリーグで0勝3敗、準々決勝では決勝で米国と接戦を演じたイタリアに敗れた。

クウェートは昨年のアジア・オセアニア大陸選手権のグループステージで日本を止めることができなかったが、インド、フィリピン、シンガポールに勝利して決勝トーナメントに進出した。しかし、最終的に銀メダルを獲得したニュージーランドに敗れ、順位決定戦でも開催国のマレーシアに力及ばず、6位に終わった。

アルゼンチンは昨年の米大陸選手権で国際舞台に登場した比較的新参者と呼べるチームだ。5位の座をめぐる争いはブラジル、チリとの三つ巴となった。アルゼンチンはチリを25－17で破って初勝利を挙げ、チリはブラジルを26－18で破った。ブラジルとアルゼンチンはし烈な戦いを演じ、最後はブラジルが27－24の3点差でアルゼンチンに勝利して3チームとも1勝1敗で並んだのだ。勝敗で並んだ場合は当該試合の得失点差によって順位が決められ、アルゼンチンが得失点差5で5位となった。
レシーバーのイライ・ロゼンブルムは、「フットボール発祥の地である米国に来て、19歳か20歳の頃に夢中になったこのスポーツをすることになるとは思ってもいなかった」と語った。「私たちは自分たちより経験豊富な人々から試合についてさらに学んでいます。私たちは今後数年間かけて体制を改善し、基盤を整備することに取り組んでいます」

昨年のアジア・オセアニア選手権で3位となった男子日本代表【写真：IFAF】

 

■IFAF公式サイトの原文
https://www.americanfootball.sport/2024/08/14/ffwc-h-preview-men/

■グループステージの組み分け
https://japan.americanfootball.jp/archives/6647

■男女日本代表メンバー発表
https://japan.americanfootball.jp/archives/6091

■大会公式サイト 
https://jenkkifutis.fi/flag2024/