【フラッグ世界選手権】女子グループC・出場国紹介
フラッグフットボールの世界選手権が今月27日から30日まで、フィンランドのラハティで行われます。大会には男子32チーム、女子23チームが参加。男子はAからHの各組2位までの計16チームが、女子はAからEまでの各組3位までと最も成績のよい4位チームの計16チームが決勝トーナメントに進出します。女子の上位7チームは来年のワールドゲームズ(中国・成都)の出場権を獲得します。
大会を主催する国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)は公式サイトで、女子で日本が入ったグループCの出場国を紹介していますので、以下に日本語訳を掲載します。男子で日本が入ったグループHの紹介は、後日掲載する予定です。
■女子グループC
日本(3)、ドイツ(8)、ブラジル(13)、フィンランド(18)、ポーランド(23)
(かっこ内は出場国中のランキング)
グループCは今回の世界選手権で最も興味深いグループのひとつで、アジア・オセアニア地域のトップ国、欧州選手権の銅メダリスト、そして自国で好成績を収めたい開催国を含む3つの大陸のチームが参加する。
日本は昨年のマレーシアでのアジア・オセアニア大陸選手権で、無敗で金メダルへの道を切り開いた。現在、世界ランキングは3位となっている。
チームの明確なスターとして浮上し、この世界選手権で注目すべき選手はクオーターバックの磐田千紘だ。アジア・オセアニア選手権で磐田は2022年のワールドゲームズでの経験を生かし、お気に入りのワイドレシーバーの一人である近江佑璃夏とともに、相手のディフェンスを組織で切り裂いた。
日本は準決勝でニュージーランドを破ると、決勝では奮闘するオーストラリアを相手に磐田が近江と佐藤由樹に複数のタッチダウンパスを決め、47-29で金メダルマッチに勝利した。
ドイツは昨夏のアイルランドでの欧州選手権で銅メダルを獲得しており、グループステージで日本に挑戦することを熱望しているだろう。欧州選手権の準決勝ではスペインに前半だけで4タッチダウンを許す悲惨な展開となったが、3位決定戦ではフランスに41-14で快勝した。
フィンランドは欧州選手権と同じく、ドイツと同じグループに入った。そのときはドイツが勝利し、フィンランドは2勝3敗で決勝トーナメントには進めなかった。欧州選手権自体は英国の優勝で幕を閉じている。
歴史的に見て、フィンランドはグループCの5チームの中で、最も印象的な成績を残している。こうした成功は 2004年大会に遡る。そのときは決勝でメキシコに次いで銀メダル。その2年後にはスウェーデンを破って銅メダルを獲得している。
日本は2006年大会で銀メダルに輝いた(※)。前回21年大会ではグループリーグでブラジルと同組となり、そのブラジルに14-20で敗れて2位で決勝トーナメントに進出。ブラジルは2勝1分けでグループ1位となった。
そして、日本は決勝トーナメント1回戦で米国に敗れた。ブラジルはフランスを破り、準決勝でメキシコに敗れ、3位決定戦ではオーストリアに屈して4位に甘んじた。一方、2022年のワールドゲームズでは、日本がブラジルに勝利している。
ポーランドはフラッグフットボール界の新興国であり、世界ランキングを持たずにこの世界選手権に出場し、ランキング20位以内の4チームと対戦する。
(※)当時は日本代表として単独チームが出場。2006年大会はFFFC富士通マロンティアーズが出場して準優勝した
昨年のアジア・オセアニア選手権で優勝した女子日本代表【写真:IFAF】
日本の攻撃を率いるQB磐田千紘【写真:IFAF】
今回は主将としてもチームを引っ張るWR近江【写真:IFAF】
■IFAF公式サイトの原文
https://www.americanfootball.sport/2024/07/30/ffwc-c-preview-women/
■グループステージの組み分け
https://japan.americanfootball.jp/archives/6647
■男女日本代表メンバー発表
https://japan.americanfootball.jp/archives/6091
■大会公式サイト
https://jenkkifutis.fi/flag2024/