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【カレッジ】中国に完封勝ちで2連勝


6月16日、中国・ハルビン市で行われている第3回FISUアメリカンフットボール大学世界選手権に出場中のカレッジ日本代表は、中国と対戦した。カレッジ日本代表は第1Qで35得点を奪うなど序盤から試合を優位に進め、終わってみれば70対0の圧勝だった。これでカレッジ日本代表は、開幕戦の韓国戦に続き2試合連続の完封勝ちとなった。

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14日の開幕戦は、降雨のため試合途中で終了となっていたカレッジ日本代表。この日は、RB高松祥生(関西学院大学)の10ヤードTDランで先制すると、続いて、初戦で出番がなかったQB田中大輔 (京都大学)がWR藤原裕貴(関西大学)へ29ヤードTDパスをヒット。さらにQB田中が16ヤードTDランを決め、カレッジ日本代表が21対0とリードを広げた。攻撃の手を緩めないカレッジ日本代表は、久下裕一朗(立命館大学)が2ヤードのパントリターン、RB高松の8ヤードランで加点。これで35対0となり、試合は第1Q残り1分23秒からランニングタイムとなった。

カレッジ日本代表は、第2QにRB高松の8ヤードTDランとQB田中からWR烏山永(中央大学)へのタッチダウンパスが決まり14点を追加。49対0で前半を折り返した。第3Qは無得点に終わったカレッジ日本代表だったが、第4QにQB田中がこの日自身3本目となるTDパスをWR藤原へヒット。なおも、DL藤原航(関西大学)とLB松本和樹(関西学院大学)による2つのインターセプトリターンTDで14点を加えてダメを押した。なお、カレッジ日本代表のゲーム最優秀選手には、ラン8回で69ヤードを稼ぎ、3TDを決めたRB高松が選ばれた。

2連勝のカレッジ日本代表の次戦は6月19日で、宿敵アメリカと対戦する。

以下、監督・選手のコメント

米倉輝監督

対戦相手がどこであろうと自分たちのフットボールをすることに徹した。戦術をシンプルにしたことで、迷わず力強いプレーができた。前半は自分たちのプレーに集中できていた。しかし後半は集中力が切れたシーンが多々あったのでメンタルな課題が残った試合だった。

QB田中は世界大会に出場したことがない選手なので、経験を積ませたかった。OLが完璧にプロテクションをしてくれていた中で、失敗したパスの中でも決めなければならないものは多々あったが、全体的に落ち着いてプレーした点は評価できる。

守備は後半、ターンオーバーのチャンスをすべてものにできたことには満足している。次の米国に対して、今のレベルのままでは絶対に勝てない。明日、明後日の取り組みで米国を超えるチームを作りたい。まず体をリフレッシュし、ベストコンディションにすること。新しい戦術も考えるが、迷うことなくプレーできるように理解度を高めることが重要。選手、コーチ、スタッフが一丸となって戦う。

RB高松祥生

対戦相手がどこであれ自分がやることはスピードを生かしてランで前進するだけ。準備してきたプレーで前進できたのはよかった。人生初のMVPなので素直に嬉しい。ロングゲインができたこともよかった。これだけ活躍できたのはOLがDLを押したことはもちろん、レシーバーも最後までしつこくブロックしてくれたおかげ。米国戦は、西村、川上と共にそれぞれの長所を生かして、3人で力をあわせて勝利を目指す。