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【カレッジ】宿敵アメリカ、2連覇中のメキシコを倒し悲願の初優勝を目指す


第3回アメリカンフットボール大学世界選手権大会が6月14日から同24日まで中国・ハルビン市で行われる。3大会連続出場となるカレッジ日本代表チームは、悲願の初優勝を目指す。

2014年にスウェーデン・ウプサラ市で行われた第1回大会は、京都大学ギャングスターズを6度の甲子園ボウル優勝、ライスボウルでも優勝4回に導いた水野彌一氏を監督に迎えて挑んだカレッジ日本代表チーム。5月にも関わらず、北欧らしく時には雪も降るほど肌寒い悪条件の中、初戦からフィンランド、中国、スウェーデンと格下相手に圧勝した。そして迎えた決勝のメキシコ戦では、QB荒木裕一朗(現オービックシーガルズ)、WR頓花達也(現パナソニックインパルス)らが活躍。守備でも、DL高橋伶太(現富士通フロンティアーズ)やDB石井悠貴(現富士通フロンティアーズ)の立命館大学勢が踏ん張り、終盤まで見応えのある試合となった。カレッジ日本代表は、6対14と8点ビハインドで迎えた試合時間残り1分25秒、自陣9ヤードから始まったドライブで着実に敵陣へ侵入。すると、試合時間残り3秒、QB荒木は相手のラッシュをかわして、エンドゾーン内のWR頓花へパス。WR頓花はパスキャッチしたようにも見えたが、判定は無情にもインコンプリート。試合終了となり、カレッジ日本代表は初代チャンピオンに輝くことができず、2位でフィニッシュした。

それから2年後の2016年、メキシコ合衆国・モンテレー市で行われた第2回に関西学院大学ファイターズの鳥内秀晃監督を指揮官に招聘して挑んだカレッジ日本代表は、初戦でグアテマラに快勝。そして第2戦、優勝候補の呼び声高かったアメリカ戦では、QB政本悠紀(現IBMビッグブルー)、RB西村七斗(現立命館大学)、RB李卓(現オービックシーガールズ)のラン攻撃などでアメリカ相手に終盤まで互角の戦いを演じる。試合終了間際には逆転のタッチダウンをあげて勝利を掴みかけたが、残り時間で再逆転を許し大金星とはならなかった。続く地元メキシコ戦にも敗れたが、最終戦で中国に圧勝。3位となり、2大会連続でメダルを獲得した。決勝では、メキシコがアメリカに35対7で圧勝し、2連覇を飾った。

今年で第3回となるアメリカンフットボール大学世界選手権大会は、3大会連続出場の日本、メキシコ、中国に加え、前回に続き2度目の出場となるアメリカ、初出場の韓国の計5カ国が参加する。監督は、第3回U-19世界選手権大会ではOLコーチを任され、昨シーズンまで立命館大学パンサーズの指揮を執っていた米倉輝氏(エレコム神戸)が務める。カレッジ日本代表は6月13日に決戦の地であるハルビン市に向けて出発し、6月14日の韓国戦で初戦を迎える。その後中国(16日)、アメリカ(19日)、メキシコ(24日)と対戦する。