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【U-19】3TD奪うもアメリカに20対50で完敗 メキシコと3位決定戦へ


現地時間7月7日(木)※日本時間同日、中華人民共和国ハルビン市で開催されている第4回IFAFアメリカンフットボール U-19 世界選手権大会が行われ、U-19日本代表がU-19アメリカ代表と対戦し、20対50のスコアで敗れました。敗れたU19日本代表の次戦は10日で、U-19メキシコ代表と3位決定戦を行います。

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なお、この試合のU-19日本代表ゲームMVPには、2インターセプトを記録したDB高口 宏起(日本大学1年)が選ばれました。

U-19日本代表 山嵜 隆夫監督(大阪産業大附属高等学校)
最終的に点差はついたけど、最後まで勝ちにこだわった結果だから、点差ほど差はなかった。アメリカと同じ土俵で試合ができるようになったということは、良い試合ができたと思う。オフェンスもディフェンスも要所で良くやってくれた。前は異次元のチームとの試合だったけど、同じレベルとの戦いだったので、前回大会の負けとは違う。選手にはお疲れ様、良くやったと言いたい。楽しむことができた。

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U-19日本代表 DB高口 宏起(日本大学1年)
(MVPの感想について)MVP自体は嬉しいけどチームとして勝利できなかったことは悔しいです。ずっとアメリカを倒すことを目標に練習してきたので、勝てなかったことが本当に悔しいです。
(アメリカについて)個々では勝てないと分かっていたのでチームで絶対に勝つということを目標にしていました。前半は戦えたけど、後半は疲れて集中力が切れたところで相手にずるずるやられる場面があったので、次の試合では修正したいと思います。
(次戦に向けて)次の相手がどこであろうと、メダルを取って日本に帰りたいです。

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ゲームサマリー

コイントスで勝った日本がレシーブを選択して始まったこの日の試合、日本は最初のドライブでスリーアンドアウトで終わる。しかし、次のアメリカのドライブで、守備陣が奮起。敵陣27ヤードの第2ダウン6ヤードでファンブルを誘発し、これをリカバー。アメリカ陣21ヤードで攻撃権を奪取した。だがこの好機では得点を奪えなかった。両チームともその次の攻撃ではパントに終わると、日本は第1Q残り1分57秒に6ヤードのタッチダウンランで先制を許した。それでも日本は、2点コンバージョンを阻止した。

6点のビハインドを負った日本は、第1Q終了間際にQB室井 正道(日本大学1年)が自陣45ヤードの第2ダウン10ヤードでインターセプトを献上。このピンチを31ヤードのFGにつなげられ、0対9と点差を離された。

中々ボールを進められない日本だったが、DB高口 宏起(日本大学1年)が相手のパント体系からのパスを敵陣36ヤードでインターセプト。25ヤードまでリターンする。このチャンスにゴール前1ヤードまで進んだ日本だったが、フォースダウンギャンブルでQB室井がエンドゾーンに飛び込むも得点ならず。攻撃権を喪失したが、ここでも再びDB高口がインターセプト。前半残り1分13秒、守備に助けられた日本の攻撃陣はすぐさま、QB室井がWR小倉 豪(日本大学1年)へ17ヤードタッチダウンをヒットし一発回答。エクストラポイントは失敗するも、6対9で前半を折り返した。

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第3Qに入ると、日本はアメリカの攻撃陣に翻弄されてしまう。後半最初のドライブをタッチダウンにつなげられると、さらに第3Q残り3分55秒にもタッチダウンパスを奪われ、6対23と引き離されてしまった。

それでも諦めない日本は、自陣43ヤードから始まった攻撃で、QB室井からWR高地 駿太朗(早稲田大学2年)へ57ヤードのタッチダウンパス。しかし、エクストラポイントキックはブロックされ、得点は12対23。

続くアメリカの攻撃を敵陣18ヤードでパントに抑えると、PR木村 和喜(立命館守山高等学校3年)がアメリカ陣14ヤードまで戻すナイスリターンを披露。アメリカの反則とRB中野 直樹(日本大学1年)のランでゴール前6ヤード進んだが、第2ダウン6ヤードでQB室井が痛恨のファンブル。これをリカバータッチダウンされ、12対30と突き放された。

さらに日本は次の敵陣44ヤードからの攻撃で、QB室井がインターセプトを献上。これをタッチダウンにつなげられた。エクストラポイントキックはブロックして、スコアは12対36。スリーポゼッション差に広げられた日本だったが、第4Q残り10分19秒、敵陣40ヤードからの攻撃でQB室井からRB藤原 裕貴(関西大学2年)へスクリーンパスが決まり、これをRB藤原がエンドゾーンまで運びタッチダウン。続く2点コンバージョンも成功させた。

20対36と追い上げた日本は、キックオフでオンサイドキックを選択。しかし、このキックはアウトオブバウンズとなり、攻撃権奪取ならず。逆に、第4Q残り8分41秒、自陣28ヤードから攻撃が始まったこのピンチをタッチダウンにつなげられ、20対43に突き放されると、同残り3分18秒にもタッチダウンを許して万事休した。

日本はパスで201ヤードと、アメリカの205ヤードとそん色なかったが、ランで7対270と地上戦での攻防で明暗が分かれる形となった。