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日本は世界5位 アメリカが王者奪還で閉幕


 現地時間7月16日(水)※日本時間17日(木)、クウェート王国クウェート市で開催されているアメリカンフットボール U-19 世界選手権大会 2014大会最終日となるこの日、3位決定戦、決勝戦の2試合が行われました。

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 決勝戦は、第1回大会から3大会連続で同じ顔合わせ。第1回大会覇者のアメリカが、前回大会で苦杯を舐めたカナダを相手に40対17で勝利。第2回大会の雪辱を果たし、2度目の優勝を飾りました。

 なお、3位決定戦では、Bグループ2位で日本を上回ったメキシコと前回大会の3位決定戦で日本に敗れたオーストリアが対戦。31対30でメキシコが白星をあげました。

 この結果、アメリカンフットボール U-19 世界選手権大会 2014大会の最終順位が確定し、1位:アメリカ、2位:カナダ、3位:メキシコ、4位:オーストリア、5位:日本、6位:フランス、7位ドイツ、8位:クウェートとなりました。

U-19日本代表 山嵜 隆夫監督(大阪産業大附属高等学校)

(今大会を振り返って)
アメリカと試合できたのが何よりの収穫。(5位決定戦の)フランス戦を見ても、アメリカ戦を経験しているから楽だったと思う。何よりもアメリカと対戦した直後は到底勝てないと思ったけど、冷静にビデオを見たり色々みたら、それほど夢でもないと思った。はっきり言って差があるのは、(日本の)DBと(アメリカの)WRのマッチアップだけ。能力差ではなく体格差。第1回目から分かっていたことだけど、LBの体格でスピードを持ったDBを育てていくことが今後の課題ということを再認識した。ラインのサイズ負けは問題ではない。もちろん、サイズがあるDBを作ることは難しい。逆に、そのようなDBが育ってくれば十分にアメリカに対抗できると思う。

(今大会への参加意義)
良い経験をしてると思う。スタッフでは、このような暑い中で、かつ夜の試合なんで国際経験豊富な人でも初めての経験。コンディション作りは手探りでやったけど、何となくわかった感じがする。選手はアメリカと試合できたり、後半2試合での勝負強さを経験したことを自分のチームで反映してもらって、何年か先のシニアの代表に今回のメンバーが中心になってやってくれたら、この過酷な中での国際大会の経験はものすごくプラスになる。何年後かのシニア代表がすごく楽しみだと思う。

U-19日本代表 主将 LB山岸 明生(関西学院大学2年)
(今大会を振り返って)
最初は世界で勝負できるかと思ったけど、段々チームが一つになっていって最初の気持ちが徒労に終わりました。仲間を信じてやっていこうという気になりました。5位という結果には満足していませんが、この仲間でやり遂げられたことは満足しています。今回の経験をどのように生かすかは個々の問題となりますが、個人的にはこの悔しさを忘れず、もう一度日の丸を背負ってアメリカを倒したいです。今回の経験は自分の殻を破ってくれましたし、本当に良い経験でした。