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「歴史を塗り替えよう」 悲願のアメリカ戦に向けて


 現地12日、アメリカ戦を翌日に控えた日本代表は、昨日と同様にミーティングと練習。練習は午後5時すぎから行い、気温は40度超ながら湿度は10%以下の中、最終調整を行った。

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 須永恭通オフェンスコーディネーターは、アメリカの印象について、「やっていることはすごくシンプル。絵の上だと穴はいっぱいあるのですが、試合でのスピードやサイズ感は分からない。それでも、普通にやればいけるのではないかと思います」と話す。

 アメリカの対策については、「これまでのメキシコやドイツの試合を見ていると、日本の選手にオーバーパワーしてくると予想するので、スペシャル的なプレイをいくつか用意してかわしていこうかと思います。ただ、かわしてばかりいるとスペシャルプレイが効き目ないので、真っ向から普通のプレイで勝負したい。普通のプレイがどれだけできるかがカギになると思います」と説明してくれた。

 現状のオフェンスの調子については、「クウェートに来て伸びた」と太鼓判を押す。

 一方の守備については、武田真一ディフェンスコーディネーターが、「前半はいけそう。その間にオフェンスが何本かとってくれたらいい」とアメリカ戦に自信を見せる。

 3大会連続でU-19日本代表の指揮を執る山嵜監督にとって、ようやく実現するアメリカ戦。第1回、第2回ともカナダに敗れ、アメリカと対戦することができなかった。“3度目の正直”でようやく辿り着いた対戦に並々ならぬ闘志を燃やしている。11日のハドルで選手たちに檄を飛ばした。

山嵜監督は、現状の日本では、「正直言って99%勝つのはしんどいけど、その1%に賭けたい」と本音を吐露。しかし、50年前の大リーグと日本の対戦を例に出し、「50年前に大リーガーが日本に来て、その時日本チームはぼろ負け。1回も勝てなかった。しかし、50年後の今、日本はWBCで2連覇だ。50年後にもしかすると、NFLと日本が勝負できるかもしれない。50年後に日本とアメリカが対等に戦えるかもしれない。そのためには、まず(アメリカと試合を)やらなければいけない。その記念すべき試合をお前たちが迎えるんだ。もしアメリカに勝ったら天と地がひっくり返るぞ。(勝率は)1%かもしれないけど、日本がアメリカに勝てば世界がひっくり返るぞ。1%に賭けよう。歴史を塗り替えよう」と話した。

 この日のハドルでも、「この1%に賭けるために思い切ったプレイをする。可能性としてはあるぞ。ゼロではない。勝つこと信じて思い切ってやろう」と選手たちに言い聞かせた。

 須永オフェンスコーディネーターも、「絶対勝ちたいです。山嵜監督も何度も言っていた通り、歴史を変える第一歩の試合だと思います」と腕をいぶす。

「将来的にアメリカと対等に戦えるようになってほしい」。

 山嵜監督のこの言葉を胸に、19歳以下の若きフットボーラーたちが歴史的な第一歩を踏み出す。